始まりのための終わり

私たちがいま抱えている苦しみも、

 

遭遇しているいやな出来事も、

必ずなくなるときが来ます。

 

再生のための破壊があるように、

始まりのために終わりが用意されているのかもしれません。

 

すべての物事には始まりと終わりがあって、

形あるものはいつかなくなり、

感情はたえず流れていきます。

 

それを知っていながらも、

私たちはつい、

いいことは、ずっと変わらないでいてほしいと執着し、

いやなことは、すぐ変わってほしいと焦って、

自分から苦しみを作り出してしまうのですね。

 

変化し続けることが前提なのだから、

落ち込んでも焦らないで。

楽しいことは目いっぱい喜んで。

 

いまこの瞬間にあるものを、

全部味わい尽くすつもりで、

どんと構えて生きましょうよ。

 

 

文 作家心理カウンセラー宇佐美百合子