ことしも、おなじ木に花が咲いた。
でも、
おなじ花じゃないんだね。
ことしだけの、花。
自分だって、
おんなじ顔してるけど、
まいとし、なかみはちがうはず。
いや、
まいにち、ちがってる。
いつものことで、けんかをしても…
いつものように、仲直りしても…
おなじように見える、
まったくちがうことをくり返して、
花も
感情も
自分も
どんどん、新しくなっていく。
おんなじに見えるくらいのスピードで、
じんわり、成長している。
文 作家心理カウンセラー宇佐美百合子