生き切る

風にそよぐコスモスを摘んで、

花瓶にさした。

 

花は、文句をいわない。

命が短くなったと、なげかない。

 

その場その場で

もてる力を出し切って、

あるがままに、枯れていく。

 

ごめんね・・・

そして、ありがとう・・・

 

でも、おかげで気づけたよ。

 

自分の置かれた場所で、

せいいっぱい咲くことが、

 

自分を生き切ることだって。

 

 

文  作家・心理カウンセラー宇佐美百合子