森の木の教え

悩みに悩んで、
頭がはちきれそうになったら、
森へいく。


ピンときた相性のいい木に
よろしくお願いしますと挨拶して、
思いのたけをぶちまける。


木は、黙って話を聞いてくれる。


つまらないことにこだわって
かたくなになっていたこころが、
ゆるんでいく。


しだいに肩の力が抜けて、
わたしは、ほうっとため息をもらす。


森の木は
いつも、ありのままの姿を見せて、


どうすればラクに生きられるかを、
そうっと、教えてくれる。




文 作家・心理カウンセラー宇佐美百合子