夜明け前

気が遠くなるほど、暗くて長い道のりを

あなたは夢中で歩いてきた。

 

そして、とうとう力尽きて、

その場にしゃがみこんだ。

 

もうダメ…

 

けれど、

真実を映し出す鏡には、

あなたは、こんなふうに映っている。

 

歩いて、歩いて、

ついに、待ちに待ったときを迎えた。

 

今は、人生でもっとも暗くて寒い、夜明け前。

 

もうすぐ、

光の階段をかけあがるために、

あなたは、思いきりジャンプする!

 

 

文 作家心理カウンセラー宇佐美百合子