2019-11-23 春はすぐそこに やせた木が、 春を待ちこがれて ふっくらと新芽をつけた。 ひとつひとつの小さな芽は、 今にも吹きだしそうな勢いだ。 ひとつひとつの小さな芽が、 ひとりひとりの顔に見える。 人生の寒風に耐えた、と、 いわんばかりの顔、顔、顔・・・ じきに、春一番が吹く。 これまでためこんだ力を 思いきり発揮できるときが、 すぐそこにきている。 作家・心理カウンセラー 宇佐美百合子