失意のとき

生きてるあいだは、

胸をひきさかれるような悲しみに

たびたび出会う。

 

自分では、どうすることもできなくて、

ただ、泣き叫ぶ。

 

悔しくて、腹が立って…

 

いっそ、消えてしまいたい…

と、絶望の淵をさまよう。

 

でも、

 

ありとあらゆる出来事は、

ただ一度しか、

体験することがない。

 

ひたすら、

胸の痛みを抱きとめて、

 

悲しみが通りすぎるのを、

じっと待とう。

 

 

文 作家心理カウンセラー宇佐美百合子